どうも、アクトワン音楽部のRooveです!

今回は予告通り、DAW紹介の第2回をお届けいたします!

第1回は5週間ほど前なので、まだご覧いただけていない方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな方はぜひ下のリンクからご覧ください!   第1回では特に人気のある大御所DAWを3種類をご紹介しております!!

 

 

さて!

今回ご紹介するDAWも本当に優れたものばかりです!  それでは早速ご紹介していきましょう!

 

Cakewalk

 

耳慣れないDAWだと感じた方は、SONARと呼んだ方がしっくりくるでしょうか。

かつて大御所DAWの一つであった、Cakewalk社が展開するSONARは、多くの苦難を乗り越えたドラマを持つDAWだったりします。

 

Cakewalkという会社はこれまで何度となく買収をされてきたこともあり、買収元の経営方針に合わせて柔軟に音楽関連ソフトを発売してきました。しかし、どんなにCakewalkが頑張っても、買収元の経営が危ぶまれてしまえば、Cakewalk自体にも影響が及んでしまうことは免れません。

事実、最初に買収された先であるRoland社と共に開発をしていたときは、数々の成功を収めていました。SONARが他のDAWにも引けを取らずにユーザー数を伸ばし続けていたのもこの時期です。

 

暗雲が立ち込め始めたのは、Roland社がCakewalk社を老舗ギターメーカーであるGibson社に売り渡したときからです。Gibson社はその頃、本業であるギターの開発も迷走しており、質の伴わないような、なんとも言えない微妙なギターを開発し続けていました。

結果、ファンの心を掴みきれなかったGibson社は経営破綻を申し入れ。事実上、Cakewalk社も破綻してしまうこととなり、SONARは開発を終了してしまいます。

 

そんなSONARですが、実は現在ではシンガポールのベンチャー企業であるBandLab Technologies社が買収しており、復活を果たしているのです!

 

Cakewalk : BandLab

名前をSONARからCakewalkへと一新して再スタートを切りました。機能は以前発売されていたSONARの最上位版のものを踏襲しており、当時挙げられていたバグをほとんど解消して展開されています。そんな新生SONARとも呼べるCakewalkの特徴をご紹介しましょう!

 

Windows専用で、基本無料! 日本語にも対応!

 

往年のSONARたちと同じく、CakewalkもWindows専用のDAWソフトです。驚くべきはその価格。なんと全ての機能が解放されたものが無料で使用できます!

また、DAW導入において以外と苦戦するのが言語の問題。日本語に対応していないDAWもまだ多く、導入にとても手こずってしまう方も多いのですが、Cakewalkは安心の日本語対応。PCへの導入も比較的容易に行うことができます!

 

Cakewalkの気になる機能

Drum Replacer

 

DTMにおいてドラム音源を組み上げる際に最も大切と言っても良いのは、各ドラムパートを別々にトラック化することです。キックやスネア、ハットを一つのトラックで書き出すのではなく、キックならキックのみ、スネアならスネアのみ、というように別々に書き出すということですね。

なぜこんな手間のかかることをする必要があるのかというと、ミキシングする際に、よりこだわったエディットが行えるからです。ハットの音のより広域の部分を目立たせるためにローカットしようと考えた際、各ドラムパートが一緒くたになってしまっていると、キックやスネアもローカットの影響を受けてしまいますが、各パートのトラックが分かれているなら話は別です。思う存分加工して、最後にくっつけてしまえば良いわけですから。要するに、ミキシングエンジニアは、ドラム音源がパート別れをしていないととても苦労をすることになるのです。

 

そんなエンジニアの大きな手助けとなるのがこのDrum Replacer。もう察しがついた方も多いと思いますが、こいつは一本化されてしまったドラム音源を、各パートごとにトラックを分けてくれる機能です。エンジニアにはとにかく嬉しい機能ではないでしょうか。

 

Vocal Sync

 

ボーカルのハモリなどにおいて、タイミングを補正してくれるソフトです。ハモリを表現する際、重視されるべきは各ボーカルパートのぴったりと息の合ったユニゾンなわけですが、このソフトはその問題を一気に解決してくれます。こちらもエンジニアには嬉しいソフトですね。

 

無料でここまで使えるのは珍しい!  VSTも初期解放!

何と言っても素晴らしいのは、無料でできてしまうことの幅の広さ!  

そもそも全機能が無料で解放されているので、MIDI、オーディオともにトラックは対応できるし、VSTも2、3と対応可能。少し前のエフェクトも動作ができてしまいます。これは、Studio Oneの無料版ではできないことです。

 

また、音源もささやかではありますが搭載されているので、簡単なデモの作曲ならできてしまいます。これだけの機能が揃って無料なのであれば、Windowsプレイヤーは導入してみるのも大いにアリでしょう!

 

どういった人に向いているの?

 

Windowsをメインで使用しているエンジニア志望の方には入門ソフトとして最適でしょう!  

プロのエンジニアでも、Drum Replacerは大きな武器となります。無料なので、Drum Replacerのためだけに導入するのも良いと言えます!  気になった方はぜひ導入してみてください!

 

 

Ableton Live

Ableton Live : Ableton

 

現在、全世界においてトップのユーザー占有率を誇るDAWとなったのがこのAbleton Liveです。

非常に柔軟性の高いDAWとして有名で、トラックメイクだけでなく、ライヴでもDJプレイとして使うことができるほど。EDM界のトップDJたちが愛用していることもあってか、EDMが隆盛するのと比例するように、このDAWの使用者もうなぎ登りとなりました。OSはWindows、macともに使用可能ということもあり、使用者を選ばないこともシェア率を大きく向上させた要因かもしれません。

 

価格は?

 

Ableton Liveには3種類の価格形態があります。入門編、中級編、上級編と呼べるような構成です。

入門編から順に並べると、Intro 11,800円standard53,800円suite 90,800円です。それぞれ解放されている機能や、内蔵されているエフェクト、音源が異なります。

 

Ableton Live の気になる機能

セッションビュー

 

Ableton Liveにおける楽曲制作のスタイルは、他のDAWとは一線を画しています。数々の音色をパズルのようにはめ込んでいくことで楽曲を完成させる手法です。

それを実現させるのがこのセッションビュー機能。使ってみると、表計算ソフトのようにセルが縦方向に並んでおり、そこに気に入った音色やフレーズをドラッグ&ドロップすることで楽曲を作り上げていくことができます。かなり直感的に作曲ができるわけですね。

 

オーディオトラックをMIDI化

 

これは全ての作曲家が欲しかった機能ではないでしょうか。オーディオトラックを読み込ませると、自動でMIDIへと変換してくれる機能です。

楽曲の分析もできるし、楽曲のアレンジも容易にできるようになります。必要な部分だけ抜き出して自分の楽曲のアクセントとして活用することも可能です。

 

最初から内蔵されているエフェクトが豊富

 

もともとDJ向けに開発されたDAWであるだけあって、初期搭載されているエフェクト群が豊富です。サンプラーも入っているので、どのような音でも素材として楽曲に織り込むことができます。日頃の生活音を楽曲に活用したい、自分の声を効果音として使ってみたい、外でいつも聞いているあの音を使いたい…これら全部が実現できます

 

また、楽曲に対し、チョップベンドアップなど、EDMで楽曲を盛り上げるためによく使われる手法も容易に対応できるように設計されています。

 

初期搭載されているエレクトリック音源が豊富!

 

生音は一切なしの、エレクトリックに傾倒した音源が最初から内蔵されています。いずれもいじることができるパラメーターが豊富で、これだけで音への飽くなき探究心を刺激されそうです。音作りが苦手な方でも、プリセットが豊富に用意されているので、迷子になることはないでしょう!  

安心してイカしたEDMを作っちゃってください!!

 

どういった人に向いているの?

 

とにかくEDMが好きで、ゆくゆくはDJを目指そうと考えているトラックメイカー志望の方は迷わずこれ!

EDMだけでなく、バンド構成の楽曲を作成することも可能なので人を選ぶことはありませんが、直感で感覚的に作曲したい人にはドンピシャのDAWと言えるでしょう。

 

実は私RooveもProtools から浮気しちゃおうかなと密かに考えているDAWでもあります!

 

 

FL Studio

 

FL Studio : Image – Line

ベルギーのImage – Line社が開発するDAWであるFL Studioは、実は意外と長い歴史を持っている老舗のDAWです。1997年にFruityLoopsという名前でリリースされた時から一貫してWindows専用のソフトとして進化してきましたが、現在ではMacにも対応。世界ではAbleton Live、Cubaseについで人気なDAWとなりました。

EDM制作ツールとして名を馳せていた時期もありますが、現在ではことEDMにおいてはAbleton Liveにシェアトップを譲っている状況で、現在ではHip Hop系のトラックメイカーにも親しまれている印象です。

 

良心的な価格設定!

 

段階的な価格設定であるところは他のDAWと変わりません。入門版から順に、Fruity Edition 10,710円Producer Edition 21,530円Signature Bandle 32,350円All plugins Bundle 97,250円です。(いずれも現在のドル円レートに準拠)

 

FL Studioが良心的なのは価格だけではなく、『ライフタイムフリーアップグレード』と称して、以後のアップデートは無料でダウンロードができるようになっています

DAWを使用するときに意外と困るのが、この度重なるアップデート。Protoolsなどでは購入後、アップグレードをするためには更新料を払い続けなければいけなかったりと、いわゆる「お布施」を要求されることが多いのですが、FL Studioはお布施を取らないことを公言しているわけです。これは経済的にはとても嬉しい要素です!

 

FL Studio の気になる機能

 

FL Studioは、ほかのDAWとは全く違う、変わったスタイルを採用しています。詳しく見ていきましょう。

 

チャンネルラック

 

FL Studioが一般的なDAWとスタイルが違っている点は、このチャンネルラックの存在です。

一般的なDAWでは楽曲を構成するためにメロディやリズムをそれぞれトラックに起こして編集しており、ギタートラック、ベーストラック、ピアノトラック、ドラムトラック等を用意することになりますが、FL Studioはそうではなく、まずチャンネルラックでドラムの打ち込みパターンを決めていき、ループビートを作成します。ビートが出来上がったら、チャンネルラックにベースやシンセパッドなどの音色を追加し、ピアノロールで編集していく、といった手法です。

なんとなく想像がついた方もいらっしゃるかもしれませんが、ループ音源を作成するのに長けているDAWな訳ですね。EDMやHip Hopのトラックメイカーと相性が良いのもそのためです。

 

搭載されている音源はエレクトロ色が強い

 

EDMや近年のHip Hop、Trapミュージックにおいて、シンセ音源は欠かせないものとなっておりますが、FL Studioは、それらのジャンルの音楽を作成するのに申し分ない音源を最初から搭載しています。

FL Keys(エレクトリックピアノ)や、Sytrus(ソフトシンセ)はもちろん、Autogunという、最高級の音質を持った大量のプリセットの中から、ランダムで音色が決まるという一期一会なシンセもあります。

遊び心を忘れないFL Studioは、感覚的に楽曲制作をする人にはもってこいでしょう。

 

Vocodex

 

FL Studioの最大の目玉エフェクトがこのVocodexです。いわゆるボコーダープラグインなのですが、ボコーダーが初期搭載されているDAWはあまり例を見ません。人の声を人工的に機械音声にしてみたり、リード音源を人の声っぽくしてみたり。使い方は自由です。

 

ボコーダーがよくわからないという方は、Perfumeの楽曲によく見られる機械音声をイメージしてください。中田ヤスタカ氏も非常によく使うことで知られるボコーダーが、FL Studioなら最初から搭載されているわけです。

 

どういった人に向いているの?

 

EDMやHip Hopなど、ターゲットはAbleton Liveと近しいものがありますが、直感的に使えるDAWであるかと言われればそうではなく、チャンネルラックによる作曲では比較的ロジカルな要素が求められるので、その点でAbleton Liveとは差別化できるでしょう。

ただし、初期搭載されているプラグインはとにかく優秀なので、欲しいプラグインがあるのであれば迷わず導入するべきです!

 

 

ABILITY

 

ABILITY : INTERNET

 

ヨーロッパ製、アメリカ製のDAWが世界中で愛される中で、唯一純日本国産のDAWとして進化し続けているのがインターネット社から展開されているABILITYです。7/18にABILITY 3.0がリリースされますが、これがまた大きなアップデートがされた強力なDAWとなっています。

こちらはWindows専用です。

 

価格設定はいたってシンプル

 

エントリー版のABILITY Elementsと、上位版のABILITY Proの2種類のみで、価格はそれぞれ22,500円38,000円となります。他のDAWに比べても、比較的お求めやすい価格設定と言えるでしょう。

 

ABILITY の気になる機能

IK Multimedia製品をバンドル!

 

私は初めてこれを目にしたとき、もうこれだけで欲しい! と素直に感じました。サンプル音源やギターアンプシミュレーターで有名なIK Multimediaから、Sample Tank 4 SEAmpliTube METALがバンドルされているのですから!

特にAmpliTubeのバンドルがアツイです! 私も数々のアンシミュを見てきましたが、AmpliTubeほど安価で優れたものはありません。Wize Soundのメンバー内でも結構使用していたりします。本当にオススメです。

 

全てのVSTエフェクトでMS処理が可能に!

 

楽曲を制作する上でワンランク上のものに仕上げるために良くチェックされるのがMS処理。ミドルサイド処理の略で、音が中央に寄っているのか、サイドに散らされているのかを確認する処理のことです。サイドに音が散らされていると楽曲に広がりが生まれるので、壮大感を意識した楽曲ではこのMS処理は必須となります。

 

そのMS処理が、なんとABILITYでは全てのVSTプラグインで実施可能です。わざわざMS処理のためのプラグインをトラックに差し込まなくてはならなかったものが、元々のプラグインの共通メニューに最初から搭載されているのです。これはCPU負荷を大きく軽減することに繋がります。

 

インストゥルメントも豊富!

 

世界のアコースティックドラム音源の歴史を変えたと言われる『BFD』シリーズからもエントリー版がバンドルされていたり、UVI拡張子の高音質ピアノ音源も搭載。生音には十分強いです。

また、エレクトロ音源も複数搭載されているので、EDMも制作可能です。これだけ入って38,000円は安すぎます。笑

 

どういった人に向いているの?

 

最初から一流の音源を使って制作することができるので、Windowsユーザーならば視野に入れると良いでしょう。完全国産という点もサポート面で非常に心強いので、海外製に抵抗のある方は迷わずABILITYを選択すると良いかと思います。

 

 

 

全部で2回にわたってDAWを紹介し続けてきましたが、いかがだったでしょうか。

今回で全てのDAWを紹介しきれたわけではなく、他にもまだまだたくさんの種類が存在しています。ここでご紹介差し上げたのは特にユーザー数の多いDAWたちです。

感覚的に使用ができるもの、ロジカルで制作することができるもの、また初期搭載されている音源やエフェクトによっても、DAW選択の基準は変わってきます。

 

2回にわたったこの記事が、あなたにぴったりフィットしたDAWを見つけるための一助となれば幸いです。

皆さんの作曲ライフを心より応援しております!

 

 

Writer / Roove(Wize Sound)