どうも、アクトワン音楽部!のRooveです。

 

今回の記事から、一回あたりの内容のボリュームを増量してお届けいたします!

画像や動画も積極的に交えながら、本格的に音楽について皆さんと学んでいきたいと思っております。更新頻度は週1回を目安に取り組んでいきますので、乞うご期待ください!

 

では、ボリュームアップ第一号の内容についてですが、
今回は「ポピュラー音楽史」についてお伝えしていきたいと思います。

 

そもそもポピュラー音楽ってなに? と思われる方。
重要な説明をまるっきり省いてわかりやすく言うなれば、皆さんが普段耳にしている音楽、がそうです。

 

Wikipediaの説明を借用すると、

 

『何らかの「広く訴求力のある」音楽ジャンルに属す、
人々の好みに訴求した、あらゆる時代の音楽を包括的に指す用語』

 

のことをポピュラー音楽と呼ぶのだそうです。
かえってわかりづらいですね。

 

もう少し柔らかく言うと、いわゆるロック、ポップス、ソウル、レゲエ、ヒップホップ、ダンスミュージックみたいなものがポピュラー音楽にあたります。皆さんが普段から慣れ親しんでいる音楽はほとんどポピュラー音楽です。

本日ご紹介する内容は、そのポピュラー音楽の歴史についてです。現在では数多く存在する音楽ジャンルの成り立ちと変化について、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。

 

 

音楽史において切り離せない『クラシック』

 

ヨーロッパの長い歴史において、必ず説明しなくてはならないのがクラシックです。

 

クラシックは白人文化の中で生まれ、ごく限られた人々(いわゆる上流階級)にのみ楽しまれてきた音楽でした。このクラシック音楽を日常的に楽しめる立場にいるかどうかがその人のステータスを表している時代があったほどです。

 

のちにアメリカが新大陸として名を馳せ、多くの人種がアメリカに移住し始めます。当然、ヨーロッパからも移住者が続出するわけですが、彼らがアメリカに教えたのは独自文化である格調高いクラシック音楽ではなく、誰にでも親しまれているような、いわゆる大衆音楽(ポピュラー音楽)でした

 

では、いったいどのようにしてクラシック音楽はポピュラー音楽へと変貌を遂げたのでしょうか。

 

奴隷制の開始に伴う黒人文化の流入

 

クラシック音楽が大転換を迎えたのは、労働力として他の大陸から黒人を強制的に連れてきたことがきっかけでした。

 

黒人には黒人の音楽文化(ゴスペル – 教会賛美歌、スピリチュアル – 黒人霊歌)があり、自由に音楽を楽しんでいましたが、ハーモニー、リズム、メロディーにおいて、黒人音楽は白人音楽のそれとは全く異なるものでした。

 

白人たちにとって黒人音楽は感覚として肌に合わず、黒人たちとは一線を引くために、彼らは黒人音楽に対して否定的な姿勢をとることがほとんどだったのです。彼らとしては、奴隷たちが楽しんでいる音楽を一緒になって楽しむことは世間的にナンセンスとされていたなかで、差別的な姿勢を取らざるを得なかったのかもしれません。

 

黒人たちにしてみれば、白人たちのその姿勢は受け入れ難く、やがて彼らは悲しみや怒りを歌で表現するようになっていきます。これがブルースの起源であり、ブラックミュージックと呼ばれるジャンルの先駆けです。

 

次第に黒人たちはアフリカ由来の楽器を使って音楽を楽しむようになり、彼らの音楽はより大衆性を帯びたものへと進化していきます。そして、そんな情熱的でかつキャッチーな黒人音楽に白人が興味を示すようになるのは当たり前のことでした。また黒人たちも、自分達の音楽とは違った作風の洗練された白人音楽に興味を持つようになっていきます。

 

白人音楽と黒人音楽の融合。これがポピュラー音楽の始まりです。

 

やがて、ヨーロッパで隆盛していた音楽はアメリカへと流入していくことになりますが、ここで忘れてはならないのは、当時のアメリカでも奴隷制は強く根付いており、圧倒的に白人文化が強いポジションにあったということです。

白人は人口的にも経済的にも黒人よりも上の立場にいました。

つまるところ、大衆に認められるにはまず白人たちに認められなければならず、黒人音楽はやがて白人のテイストで味付けされていくようになっていきます。

 

ブルースの分裂とポップスの誕生

 

ブルースはアメリカに流入したのちに、やがて2つの道に別れることとなります。

一つはR&B(リズムアンドブルース)、もう一つはJazz(ジャズ)です。

 

R&Bはブルースの流れを多分に汲んでおり、歌がメインになっていきます。このR&Bが変遷を繰り返していくことで、やがて現代のポップスへと繋がっていくわけです。

 

一方のJazzは、歌ではなく楽器による演奏がメインのジャンルです。

言葉のいらないこのジャンルは現代のポピュラーミュージックに全く寄与していないのかと言うと、実はそうでもありません。

当時のアメリカ産R&Bの系譜を継いで生まれたポップス音楽の歌詞は当然ながら英語だったわけで、英語圏の人種にしか理解ができませんでした。ですが、当時のアメリカには様々な大陸から異人種が流れ込んできており、英語歌詞しかないポップスよりも、言葉の必要ないジャズミュージックを好む人も少なくありませんでした。

異人種の音楽家たちの中にはアメリカのジャズミュージックを拠り所とする者も現れ始め、様々な才能が重なり合うことで、ジャズはやがてリズム面で大きな進化を遂げることになります。前回の矢川の記事にもありましたが、8分を16分にスウィングさせるような変化や、変則的なリズム進行を楽しむような高等技術を発明したのです。

 

やがて、ささやかなリズムにブルースを強く乗せたR&Bと、言葉を使わずリズム面を強化し続けてきたジャスは融合し、リズム感とブルース感の両方が織り交ぜられた楽曲が現れるようになりました。

ヨーロッパから伝えられ、アメリカで進化・派生した二つの音楽ジャンルが、アメリカに集まる様々な国の文化の要素を取り込んでいき、それが多様な方向へと枝分かれをしていったことで、現在では多くの音楽ジャンルが存在するに至っているのです。

 

ロックの誕生

 

ロックミュージックの起源には諸説ありますが、やはりイギリス文化との関係性を語らずにいられません。

 

かつてヨーロッパ音楽においてクラシックがその主流を走っていたのは前述の通りですが、中でもイギリスはクラシック文化に追いつくのにとても苦労をしていました。なぜなら、近隣国であるドイツやオーストラリア、イタリアに天才的なクラシックプレイヤーが多く存在し、すでにヨーロッパ各国で名を馳せていたからです。イギリスにも才ある人はいたはずですが、ドイツ、オーストラリア、イタリアで大活躍していた天才たちに著名度で勝つことは残念ながらできませんでした。

 

やがてアメリカで誕生したポップスが世界に進出した際、イギリスにもそれは流れ込んでくることになり、イギリスの若者たちはポップスの魅力に取り憑かれていきます。ですが、早い段階で奴隷制が終了していたイギリスでは黒人文化との関わりが薄く、また、白人至上主義で文化面では排他的な傾向が強かった過去があったこともあり、イギリスに流れ込んできたポップスは他国文化との化学反応は起きず、イギリス独自の発展を遂げていきます。

 

そうして生まれたのが、現代でも人気の高いロックというジャンルです。

 

イギリスにとってロックはまさに文化そのもので、やがてUKロックは哲学やアート、政治イデオロギーやファッションなど、イギリスの社会や文化と関わり合うことで進化していくようになります。

かの有名なThe Beatles(ザ・ビートルズ)はこの頃に生まれたロックバンドであり、彼らが著しく大活躍したことでイギリスのロック文化に憧れる若者が急増します。

やがてQueen(クイーン)、Pink Floyd(ピンク・フロイド)、Sex Pistols(セックス・ピストルズ)など、ロックを代表する様々なバンドが生まれることとなりました。

 

もちろんUKロックの大成功の伝説はアメリカにも行き届いており、アメリカにもUKロックに憧れる人たちが増えてきました

面白いのは、当時のミュージックビジネスの大巨頭がアメリカだったこともあり、世界各国において音楽における成功はアメリカでの成功とイコール化していたことです。やがて、アメリカを活動の拠点とするイギリスのロックバンドも増えてくることになり、アメリカでもロック文化は発展を繰り返すことになります。アメリカ人の希望を叶えるかのように、UKロックはアメリカへと進出していくわけです。現代のロックと呼ばれるジャンルは、UKロックと、多文化が混在しているアメリカの土壌とが見事に噛み合って生まれたのです。

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回はどうも歴史の授業みたいになってしまいましたね。

ただ、現在の音楽ジャンルの発展は、その当時では相入れないと思われていた白人文化と黒人文化の融合無くしてはあり得なかったことですし、そういったところにどうも私はロマンを感じてしまうのです。

なので、せっかくなのでこのロマンを皆さんにもお伝えしたかったわけでございます。長い時間お付き合いいただき、誠にありがとうございました。笑

 

今回ご紹介した内容はポピュラー音楽史のほんの一端であり、すべてのジャンルを語ろうと思ったらかなりの時間を費やさずにはいられません。

なので、その他のジャンルの説明はまたいつかの回で。
書いている僕が楽しかったので必ずやります。

次回の更新は1週間後になります!

次回もボリュームアップした内容でお届けしますので、
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!

 

Writer / Roove(Wize Sound)