アクトワン音楽部の矢川です!

 

今回は楽曲を制作する際に「意外性」を作るためのポイントをお話しします。

曲を作るとき、どうせなら聴いてくれている人に
「お!これはおもしろい!」って思って欲しいですよね。

 

では、気持ちのいい意外性とはどのように作れるのか?

 

いきなり音楽とは話が変わりますが、

物語などのエンターテイメントは
「このままいくとこうなるだろう」という予想の下地をまずあえて作ります。

基本的には導入部から先が予想できなさすぎると、わけがわからなくなって途中で見るのをやめちゃったりしちゃうんですよね。

 

面白いエンターテイメントは

 

1.まず予想の下地を用意する

2.その予想を外す

 

といった形で意外性を作っていきます。

物語の王道の型である「起承転結」も基本的にはこのような流れです。
「起」と「承」があるからこそ「転」がフックとして引き立つわけですね。

この形を踏まえることが、意外性を持たせながらも、
わけのわからない作品にならないようにする上で大事になっていきます。

 

音楽なら、例えば1番は弾き語りだけど2番はバンドが入って派手になるとかもよくあるパターンですね。

音楽においてはこの意外性の演出のハードルはわりと低く、ドラムがしばらく一定のリズムを刻んでる、それが変わった……みたいなのでもそれなりに意外性がでます。

 

ではさらに、もっとインパクトのある変化を起こすにはどうすればいいのか?
それは単純に「普通はこうならない」という変化を盛り込むことです。

 

例えば
8ビートで叩いてるドラムのフレーズが、8ビートの違うフレーズになる。
というのは普通によくある変化です。

これは「このビートがずっと続きそう」という予想を裏切る意外性ではありますが、それと同時によくある王道パターンでもあります。

 

では、こうするとどうでしょう。

8ビートのドラムがいきなり電子ドラムに変わり、人工音なんて今までなかったのにシンセだらけな曲調になってる.…..などとすると、楽曲の雰囲気が大きく変化し、より大きな意外性を作ることができますよね。

ロックな曲が続いてくんだろうな、と思ったらいきなり電子音鳴り響くテクノミュージックになるわけですね。

 

という感じで、
予想の下地を作り、それを裏切ることで大胆な変化や意外性は作れるわけです。

実際にDTMで制作をしていくと分かるのですが、こういう変化は接続の部分が大事になってきます。

実は、単純に曲調がいきなり変わって転調して……と大きな変化を盛り込みまくって作ると、前後のつながりがなさすぎて意外性どころかちぐはぐな印象を与えちゃったりすることになりかねないんですよね。

 

そういうときは
「変えるものは変える、元のまま残すものは残す」
ということを意識するといいです。

リズム的に大きく変化させるなら、そこでの転調はしなかったり、楽器編成は大部分を保持する。ジャンルの雰囲気を大きく変えるなら、メロディーなどは元の楽器が元のまま続けたりする。

などと、大きく変化させながらも、前とのつながりを残すということが大事になったりします。

 

意外性を作るには「予想の下地を作る」こと、
そして「何を変えないか」を意識してあげることで、面白く、かつ親しみやすいものが創れそうですね!

 

Writer / 矢川信二(Wize Sound)